一般外来 TEL 03-3213-2855


4.認知症外来

春山先生の外来です。

1.MCI(軽度認知障害)スクリーニング検査

2.APOE遺伝子検査


認知症とは、

認知症は、誰もがなる可能性のある身近な病気です。 高齢化が進む口本では、いまや85歳以上の4人に1人が 認知症になっていると言われます。さらに、認知症予備軍といわれる軽度認障害(MCI)の人は、認知症の人と同数程度いるといわれています。
認知症になり、症状が進むと、家族による介護が必要になります。
ほかの病気とは違った大変さがあり、 長年にわたるケアが必要になるので、 頑張りすぎると家族が介護に疲れてしまうこともあります。

軽度認障害(MCI)とは、

健常者と認知症の中間の段階を指します。

日常生活に支障はありませんが、そのまま過こすと約5年でその半数以上が認知症に進行すると言われています。
最近の研究では、MCIの段階で適切な予防や治療を行えば、認知症の発症を防ぐことや遅らせることができると分かっています。
認知症の中でも最も多いアルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)は、発症する約20年前から主な原因物質であるアミロイドベータペプチドが脳内に溜まり始め、認知機能が少しずつ低下していきます。

APOE遺伝子型と認知症の関係

認知症の中でも最も多いアルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)や高齢者の認知機能低下に関与すると言われている重要な遺伝子の1つに、アポリポ蛋白E(ApOE)を作り出すAPOE遺伝子があります。

ApoEの遺伝子型がアルツハイマー病の発症や認知機能低下に関係しています。
脳内のアミロイドベータペプチド濃度の上昇や沈着がアルツハイマー病の発症につながると考えられていますが、ApoEはアミロイドベータペプチドと結合して、その蓄積や毒性を防ぐ分解に関わると言われています。このときの作用の強さがAPOE遺伝子型によって異なると考えられています。APOE遺伝子型には"APOE2"(ε2)"APOE3"(ε3)"APOE4"(ε4)
があり、APOE遺伝子型ε4を多く持つほど、APOE遺伝子型ε2,ε3だけを持つのと比べてアルツハイマー病等の発症リスクが高まると言われています。
しかしながら・APOE遺伝子型にε4を持っことにより、必ずしもアルッハイマー病を発症するわけではありません。

生活習慣の改善なとで発症を低減することもできます。
 

MCIスクリーニング検査

アルツハイマー病はアミロイドベータペプチドという老廃物が脳に蓄積し、神経細胞を破壊することで発症します。MCIスクリーニング検査は、アルツハイマー病の前段階であるMCIのリスクをはかる血液検査です。
この検査では、アミロイドベータペプチドの排除や毒性を弱める機能を持つ血液中の3つのタンパク質を調べることで、MCIのリスクを判定します。

APOE遺伝子検査

アルツハイマー病の発症に関連する遺伝子を調べる検査です。アポリポ蛋白Eをコードとする遺伝
子(APOE遺伝子)には、6種類の異なった遺伝子型の組合せ(イプシロンε21ε2、ε21ε3、ε21ε4、
ε3ノε3、ε31ε4、ε41ε4)があります。
この遺伝子型は、アルツハイマー病の発症リスクと関連し、中でもε4を持つ場合、アルツハイマー
病を発症するリスクが高いことが分かっています。APOE遺伝子型を調べることで認知症を発症する
リスクを測定します。

 

 

以下のような症状が3つ以上ある方は、是非、検査してみて下さい。
 

 

 

検査は、採血のみ

検査は採血のみです。

MCIスクリーニングで約7cc、APOE遺伝子検査APOE遺伝子検査で約2tの採血をします。

念のため前日から体調管理に気を付けましょう。

※検査に2〜3週間ほどかかります。
 

検査の結果

MCIスクリーニング判定結果はリスクに応じてA〜Dの4段階です。
 

A:1〜2年に1回は検査を受けましょう。


B:1年毎の定期検診を受けましょう。


C:6ケ月〜1年毎の定期検診を受けましょう。

D:2次検査をおすすめします。

 

 

健康診断と同じように定期的に検査を受けることをおすすめします。

健康な方でも高齢になるにつれて、認知症やMCIのリスクは自然と高まりますので検査の結果に関わらず、生活習慣を改善し、予防に取り組みましょう。

 

予防について

費用:1.MCI(軽度認知障害)スクリーニング検査  お問い合わせください。 

   2.APOE遺伝子検査 お問い合わせください。