ホルモンリセプター
ホルモンのターゲット細胞に局在し,そのホルモンと特異的に結合するタンパク性の巨大分子で、細胞膜リセプターと核(細胞内)リセプターに分類される。
ホルモン効果は、細胞膜リセプターでは2次メッセンジャーへの伝達、核リセプターでは核転写という形で開始される。
性ホルモンのようなステロイドホルモンのリセプターは核リセプターである。
一酸化窒素、スーパーオキシド
一酸化窒素とスーパーオキシドは生体内の重要なメッセンジャーであり、互いに相反する作用を持つ、細胞性免疫反応において一酸化窒素は抑制、スーパーオキシドは促進の作用を現す、さらにスーパーオキシドは一酸化窒素と反応して細胞障害性の強い物質(Peroxynitride)を生成する。
毛周期スイッチング
毛包細胞はスーパーオキシド、一酸化窒素をメッセンジャーとして毛周期のスイッチングを行っていると考えられ、これにより核リセプターの結合能の変化が起きて、毛包に対する免疫反応や毛包の成長を促進することで毛周期が生まれるのではないか。
成長期から休止期へのスイッチングは主としてスーパーオキシドが、成長開始のスイッチングは主として一酸化窒素が促進的に関係しているように思われる。
DHT(Dihydrotestosterone)、5α還元酵素
DHTは5α還元酵素によりテストステロンより形成される、リセプターに対する結合能は、テストステロンより2〜3倍高い。
ゴナドトロピン
ゴナドトロピンは主として下垂体より分泌される性腺刺激ホルモンで、FSHとLHがあり、女性ではFSHはエストロゲンの分泌促進、LHは黄体形成を促進、男性ではFSHは精子形成、LHはテストステロンの分泌を促進する。
アンドロゲン
副腎性ではアンドロステンジオン、精巣性ではテストステロンがあり、男性機能の形成と維持をおこなっている。
黄体ホルモン
黄体ホルモンは妊娠を成立、維持するホルモンと表現される、その他、基礎代謝亢進による体温上昇作用をはじめさまざまな生理作用を持つ。
副腎皮質
副腎皮質は副腎皮質ホルモン(コルチコイド)の生成を行っている、すなわち糖代謝に関与するグルココルチコイド(コルチゾール)、水分電解質代謝の調節をするミネラルコルチコイド(アルドステロン)、および副腎アンドロゲンが産生されている。
耐糖能
Kチャンネル
テロメア
染色体末端を構成する特殊な構造体で「TTAGGG」を基本単位配列とする二本鎖DNAの繰り返し構造をもつ、細胞分裂のたびに短縮が起こるので細胞寿命に関係していると考えられている。
PUVA
ソラレン誘導体を内服または外用したあと、長波長紫外線UVAを照射する治療法、細胞DNA内にソラレンが結合し、細胞増殖を抑制する。
瘢痕性脱毛
炎症、外傷などにより毛包が不可逆的な変性を起こしたための脱毛を言う。
細胞性免疫、T細胞(Tリンパ球)
免疫反応は抗体による体液性免疫とリンパ球による細胞性免疫に大別さる。
細胞性免疫はT細胞で伝達される特異的な獲得免疫で、その効果発現は感作T細胞から放出されるリンホカインによって起こる細胞・組織の反応と、抗原特異的なキラーT細胞による細胞傷害が主である。
液性免疫はB細胞が抗原特異的に分化した抗体産生細胞より作られる抗体による免疫反応である。
自己免疫
自己の構成成分に対する免疫反応。
基礎体温
毎朝起床の前に計測することで物理的影響の少ない体温を計測できる、この体温は女性では卵巣機能の評価に、男女ともにおいて甲状腺機能の評価に使用される。
毛包、幹細胞、メラノサイト
毛包は表皮が陥凹したような構造をしていて、その下端部分で毛母細胞と癒合している、またそこから中央部分までは毛と固着している。
幹細胞は脂腺開口部付近にありこれが毛母となる、毛母は増殖分化して毛となる、毛母部分には毛の色の元になるメラニン色素を作るメラノサイトが多く見られる。