パレスクリニック

Telogen Effluvium(休止期脱毛症)

精神的ならびに身体的ストレスあるいはホルモン環境の急激な変化により下垂体でのACTHの分泌は刺激され、ACTHは副腎皮質に対してホルモン分泌を促進させる、これにより副腎アンドロゲンの増加、さらにスーパーオキシドの増加をもたらし、その結果、成長期毛包が休止期に移行して、その3ヶ月の後に脱毛を起こす。

出産、妊娠中絶、経口避妊薬の中止
 大きな外科手術
 強い精神的ストレス

ほとんど一過性なので、特別治療を必要としないが、Minoxidil、SODase使用は発毛を促進させ免疫反応を軽減する目的で意味があるかもしれない。

Anagen Effluvium(成長期脱毛症)

ガンの化学療法や放射線療法、その他タリウム、ヒ素などで、毛包の増殖分化が妨げられ、休止期にならず1〜3週間後と比較的急性に、ちぎれるように脱毛をおこす。

 薬剤等を使用しなくなれば回復するので、特別治療を必要としないが、Minoxidil使用は発毛を促進させる目的で意味があるかもしれない、また、ちぎれ落ちにくいようにあらかじめショートヘアーにすることは有効である。

Drug-Induced Alopecia(薬剤性脱毛)

便宜的に、薬剤が関与して起こる脱毛を総じて薬剤性脱毛と呼んでいます、したがってその発生機序が明確でないものも多くあります、一般には薬剤の使用中止により回復するものを指します。

高脂血症用薬
clofibrate (Atromis-S) and gemfibrozil (Lopid)

パーキンソン病治療薬: 
levodopa (Dopar, Larodopa)

消化性潰瘍治療薬: 
cimetidine (Tagamet), ranitidine (Zantac) and famotidine (Pepcid)

抗血栓剤:
Coumarin and Heparin

痛風治療薬:
Allopurinol (Loporin, Zyloprim)

非ステロイド系抗炎症薬: 
penicillamine, auranofin (Ridaura), indomethacin (Indocin), naproxen (Naprosyn), sulindac (Clinoril), and methotrexate (Folex)

ビタミン A誘導体: 
isotretinoin (Accutane) and etretinate (Tegison)

抗てんかん薬: 
trimethadione (Tridione)

抗うつ薬: 
tricyclics, amphetamines

βブロッカー抗高血圧薬: 
atenolol (Tenormin), metoprolol (Lopressor), nadolol (Corgard), propranolol (Inderal) and timolol (Blocadren)

抗甲状腺薬: 
carbimazole, Iodine, thiocyanate, thiouracil

その他: 
Blood thinners, male hormones (anabolic steroids)

 

Thyroid Diseases(甲状腺疾患)

無症候性のケースも含め、主として甲状腺機能低下症において脱毛が起こることが多く、この場合毛髪は荒れていて、ちぎれ易い。
 また甲状腺機能低下では細胞でのエネルギー産生低下のほかタンパク合成も低下するため、結合タンパクが少なくなって遊離テストステロンが増え、またZincの不足を伴うことが多く、DHTが作られやすく脱毛が起こるのか、女性ではHirsutismを見ることがある。
 このような現象は、高度の栄養失調や鉄欠乏でも見られる。

 甲状腺機能がよくコントロールされれば、自然に回復するので(完全でないこともある)まずその治療が優先される、補助的にZincをはじめとしてFe、Mn、Sn、などの金属の補給が有効なことがある。

Senile alopecia (老人性脱毛症)
 毛包の細胞自体の老化による機能低下でおこる萎縮と考えられます、びまん性に起こることが多い。  MinoxidilのほかHGH、メラトニンも有効なことがある。


女性における脱毛症
 一般に女性の脱毛症の診断は、男性の場合より難しく、たいていの場合ホルモン定量を含む血液検査は必須です。  その他、ヘアースタイルやヘアーケアの方法、生活環境の変化、ダイエット経験の有無、経口避妊薬使用の有無なども重要なポイントになりますし、月経の状態、妊娠出産の経験、閉経の有無を知ることも大切です、このとき基礎体温の記録があれば診断の一助となります。

鑑別診断では男性の場合は男性型脱毛症が大多数を占めますが、女性ではかなりバリエーションに富んでいるように思われます。  治療法は、基本的には男性と同じですが、抗アンドロゲンとして女性ホルモン剤の使用が有効なことが多いようです、また審美的な意味を含めたメンタルケアーも必要でしょう。

 

Trichotilomania(抜毛症)

Fungus Infection(真菌感染)

Syphilis Infection(梅毒感染)